記念式典 開催報告Ceremony report

平成29年5月14日(日)

創立50周年記念式典・ポスターセッション・交流会

 平成29年5月14日、大分市のiichiko総合文化センター グランシアタにて「創立50周年記念式典」を開催。広瀬勝貞大分県知事、小出秀文 日本私立大学協会常務理事・事務局長をはじめとする多数のご来賓の方々、在学生、卒業生など約1500名が集いました。

 開式前の式典オープニングを飾ったのは、「沖縄県人会」によるエイサーの演舞。真剣な眼差しで打つ勇壮な太鼓の響き、華麗な演舞が会場に華を添えます。開式の辞に続き、学生たちのリアルな声とNBUのさまざまな活動をまとめた、この日のためのスペシャルムービーを上映しました。「未来への挑戦は続く…」というメッセージが余韻を残す中、菅貞淑 理事長・学長がステージの中央へ。創始者である菅幸雄先生が掲げた建学の精神「産学一致」への想い、大分県全域をキャンパスと見立て、地域社会を師とする人間力の育成について語った後、50周年を記念し、未来への想いを込めた50周年記念ロゴマークを披露。若者が社会で向き合う厳しい現実を伝えるとともに、「自分の存在の意味を考え、肯定的な答えを導き出せる、地域社会に根差すグローカリスト」を育てる決意表明を行いました。

 式の後半では、NBUの在学生、卒業生5名が「私が考える人間力」をリレートークスタイルで披露。「愛」、「協調性」、「異なる人たちとの共生」など、自身の経験や大学での活動等を振り返りながら、「人間力」について自らの言葉で語りました。卒業生の代表の中には、長野恭紘 別府市長もご登壇いただき熱いメッセージで会場を沸かせてくれました。

 ステージの灯りが消え、スポットライトに照らされて登場したのは、チアリーディング部BRAVES。この日のために用意したスペシャルパフォーマンスは「未来へのエール」。エネルギッシュで迫力のある演技に客席とステージが一体となり、盛りあがりました。式典のフィナーレは、卒業生、在学生、職員など総勢200名以上がステージに立ち、ご来場の皆様とともに学歌を斉唱。会場は厳粛な中にも穏やかな雰囲気に包まれ、幕を閉じました。

 式典の終了後は、エントランスロビーにて、授業や課外活動で取り組んだプロジェクトを学生が紹介するポスターセッションを実施。また、会場を移して行われた交流会にも、日頃からご支援いただいている多くの関係者の方々、たくさんの卒業生、教職員OBの方々にご参加いただき、旧交を温めました。

 我々、日本文理大学の50周年の節目を皆様とともに祝うことができた今日という日が、未来への新しいチャレンジの第一歩であることを強く感じることができました。ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。

第2部 パネルディスカッション

 創立50周年記念式典の第2部として、パネルディスカッションを開催しました。NBU日本文理大学の建学の精神として「産学一致」を掲げ、歩みを続けてきた今、創立50年という節目を迎え、「産学一致・100年語り」をテーマに50年の歴史を振り返り、50年後を考えることを試みました。我々の建学の精神に基づいた人材育成を考える上で重要となる、教育界・地域・産業界の協働とその必要性を「豊かな未来への可能性」として各界を代表するパネリストの方々による熱い議論が展開されました。

(上段・左より)大分市長 佐藤 樹一郎 氏 / 三和酒類株式会社 代表取締役会長 赤松 健一郎 氏 / 亜細亜大学 学長 栗田 充治 氏
(下段)学校法人文理学園 理事 松原 典宏 氏 / 日本文理大学 副学長 橋本 堅次郎 / 日本文理大学 学長室長 吉村 充功

 冒頭では、松原理事が大学50年の歩みを振り返り、橋本副学長が、大学の「今」、そして未来像を伝えました。その後のディスカッションでは、三和酒類の赤松会長から学生に対して「三和酒類は長年にわたり品質を大切にしていますが、皆さんも心の品質を高められるように学んでほしい」とエールをいただきました。また亜細亜大学の栗田学長からは「海外に出て、グローバルな視点で日本を見ることの大切さ」を説かれ、大分市の佐藤市長より「大分プライドを胸に人間力、地域力、技術力を磨いてほしい」と若者への期待が寄せられました。

 このご指摘と議論を受けコーディネーターを務める吉村充功学長室長は、「産学一致とは、どういう地域・社会をつくりたいのかを、産・学・官・民のステークホルダーの方々と議論し、夢を共有しながら未来へ進んでいくことではないか」と、大学と行政、産業界のさらなる連携の必要性を再確認すると共に、日本文理大学の決意として締めくくりました。